午後六時三十分を過ぎ、塾へ向かうためマンションを出る木曜、あれは十五夜の時だった。 遅れ気味だった俺は黒いジャンパーを羽織り、非常階段を駆け下りる。エントランスの自動ドアが開き飛び出すと、日暮れだというのに子供たちの姿があった。どうやら親の…
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